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2011年04月22日

阪急電車 仁川駅

阪神大震災から2年後の1997年の春の終わり頃から、幼稚園にあがる前の長女が体調を崩していました。

近所の医師の見立てでは早めの夏風邪だろうと抗生剤を処方されて安静にしていましたが、咳がとまらず定期的に高熱を出していました。

いよいよ様子がおかしいので大きな病院で診てもらうとマイコプラズマ肺炎を発症しており緊急入院しました。

この時私は震災で経営の悪化したメーカーを半年前に辞しており、大手運送会社の面接を受けている求職中の身でしたが不幸な出来事はまった無しでした。

差し当たっての入院費。

そろそろ手元が怪しくなっており金額が余りに大きければ実家に泣きつくしか、しかしながら実家も全壊していて頼み辛く頭を抱えてました。



翌日、娘に付き添う当時の妻に必要な物を届けある相談をしました。


「ほな、行ってくるわ」

「頑張ってね」


目指したのは阪急電車 仁川駅。

この日は土曜日で丁度阪神競馬が開催されていました。



競馬は20代半ばに会社の同僚が好きで付き合っているうちに負けず嫌いの血が騒ぎ、自分なりの推理法でそこそこ遊べるようになってました。


この日のメインレースは準オープンのダート戦の安芸ステークスです。

土曜日とあってかなり地味なレースであり阪神競馬場はそれ程混んでいませんでした。

このレースで狙いたい出走馬がいるので悔いが残らないように買いに来ました。

狙いは2枠3番メイショウタイカン。

この馬はダート、つまり砂のコースのレースはそこそこ走るのですがこのレースの前は芝のレースに3回程使われてすべて大敗を契しており人気が落ちています。

得意のダートに戻って大駆けするかもしれないと思って期待しました。

その人気は16頭中12番人気でやはり狙い通り人気がありません。

この日の天気は後に調べたところ晴れで良馬場でしたが、記憶ではとても暗かったような記憶があるのは心理状態によるものでしょうか。


いよいよメインレースの安芸ステークスの発走になり私はメイショウタイカンから総ての馬に馬連で100円ずつ流し、気になる馬8頭にはさらに200円ずつ流しました。

総額はいつものように3000円程度。


ファンファーレが響きゲートが開き、内枠から好ダッシュを決めたメイショウタイカンは先頭奪いそのまま逃げました。

あぁ!どうせゴール前では抜かれるのだろうなと思いながら、祈るような気持ちで逃げるメイショウタイカンを見つめます。

4コーナーを回ってメイショウタイカンは先頭をキープしたまま最後直線に入りました。

先頭をキープしたまま後300!後200!後100!

しかしながらゴール手前でとうとう抜かれました。


メイショウタイカンより人気の無い7枠13番ファンドリリョウマただ1頭に・・・・・

的中です。


7枠13番ファンドリリョウマと2枠3番メイショウタイカンの組み合わせは8万7千とんで70円。

厚めの300円持っていたので26万円程になりました。

あぶく銭ならこれからどう使ってやろうかあれこれ考えるところですが今日のところはしっかり払い戻し、肩をすぼめて病院に戻りました。



Posted by Kou at 08:24│Comments(0)
 
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