相田みつを全貌展
新都心の美術館で見てきました。
相田みつをの作品に触れたのは15年程前でしょうか。
当時勤めていた男性アパレル会社の提携会社(親会社的でしたが)の創立何周年かの粗品として「一生感動 一生青春」の身奇麗な本が配られました。
めくると、ひらがなの力強いメッセージが伝わってきたので家に帰ってゆっくり見ようと嬉しかったのですが、若い社員が
「この字上手と思いますか、僕はちっとも上手と思いません」
とちゃちゃを入れていたのは興ざめでした。
おかげさまで、「一生感動 一生青春」は飾らない言葉で、本当に大事な事を伝えてくれる気がしてとても気に入り、その後もたびたび手にとる事になりました。
その後、見逃して残念でしたが‘日テレ’系の「知ってるつもり」で取り上げられた後はとても有名になりました。
わかりやすく、かざりけの無い表現って人間が問われるのではないでしょうか?
初めて「一生感動 一生青春」を目を通したとき、宗教感は全く感じませんでしたが、この人は仏の様な人なんだろうなぁと思えました。
展示場には従来のひらがなの伝わる言葉以外に、ロウケツ染めの作品や20代の書道家としての作品も見れます。
20代の頃の般若心教などは予想していましたが機械の様な正確で美しい文字を正確に升目の無い紙に一気に書き上げるそうです。
その時の彼にこれを見せてやりたいなぁと、一瞬思いましたが・・・そんな事どうでもいいじゃないかぁと文字が語りかけています。